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藻取浜製塩遺跡前

 凝灰質堆積岩層と生痕化石
 荒磯(ありそ)遊歩道の途中に,藻取浜製塩遺跡へ下りる階段があります。階段を下りると,白っぽくて縞模様の美しい地層がみえるはずです(写真1,2)。これは凝灰質な(火山灰粒子を多く含む)砂岩・泥岩などからなる新第三紀の地層(宿凝灰岩部層:安野,1994)です。地層は側方へ広がっているので,少し歩きながらじっくり観察してみましょう。見事な堆積構造(凝灰質な砂や泥などが堆積した際にできた縞状の構造)や生痕化石(生物の活動の痕跡)を観察することができます。写真3写真4は,ここで観察できる甲殻類の巣穴の化石です。
 写真1.藻取浜製塩遺跡への階段を下りた場所付近.  写真2.縞模様(堆積構造)が美しい宿凝灰岩部層. 
 写真3.巣穴化石の断面.   写真4.曲がりくねった形の巣穴化石.