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三国験潮場付近 

 柱状節理の伸び方向の変わり目
 貴船神社の裏手の道を海の方(北)へ進み途中の分岐点で右へ行くと右手にあずま屋(壁のない小屋)があり,さらに進むと崖っぷちに建つ小屋があります。これは国土地理院が設置した『三国験潮場』で,海面の昇降(潮位)を計測しています。三国験潮場の周辺にもゴツゴツした岩場があります。この岩場をつくっている岩石は,越前松島の溶岩です(写真1,2,3,4)。ここでは様々な方向に伸びた柱状節理(溶岩が冷え固まる際に体積収縮して形成される柱状の規則的な割れ目)を観察することができます。また,四角~六角形の柱状節理の断面(写真3)や,柱状節理の伸び方向の変わり目(写真4)を観察することができます。
 写真1.験潮場の小屋(手前)からみた越前松島の溶岩. 写真2.様々な方向に発達した柱状節理(岩場に登る際には足場に要注意).
 
  写真3.験潮場付近にみられる柱状節理の断面.

写真4.験潮場付近からみた崖.異なる伸び方向の柱状節理(海面に対しほぼ水平方向と垂直方向)と,その変わり目がみえる.