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ケスタ地形の遠望

 侵食によってできたギザギザ地形
 越前水仙の群生地として有名な梨子ヶ平(なしがだいら)です。この場所からは海岸地形がよく見えます(写真1)。また,「呼鳥門(こちょうもん)」と呼ばれるトンネルが見えます。呼鳥門がある岩体を見ると,海側に傾斜しているのがわかります(写真2)。この後ろに見える岩体も同じ様に傾斜しており,全体としてギザギザの地形をつくっています(写真2)。このような地形は「ケスタ地形」と呼ばれます。硬い岩石と軟らかい岩石が交互に積み重なって地層をなし,それが傾斜している場合に,軟らかい岩石の方が選択的に侵食され,硬い岩石は残されます。そのような差別的侵食の結果,ギザギザした地形がつくられます。ここの地層はレキ岩と砂岩が交互に積み重なってできています。
  写真1.梨子ヶ平から海岸を望む.

  写真2.呼鳥門(トンネル)とケスタ地形.