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![]() 雄島橋の付近から南へ,安島漁港の南側にある住宅の間の細い路地を通って歩きます。しばらく歩くとボートを置くためのスロープがあり,その先に防波壁と壁の前に敷き詰められた巨大な岩が見えます(写真1)。この岩の上を歩いていくと,レキ浜(石ころの浜)にたどり着きます。レキ浜の背後にはレキ岩・砂岩からなる地層が見えます(写真2)。白っぽい色の層が砂岩で,その上下にレキ岩の層があります(写真3)。砂岩層上位のレキ岩層に含まれるレキの大部分は安山岩質でやや角張っています。一方,砂岩層下位のレキ岩層に含まれるレキの種類は多様で,やや丸みを帯びています(写真4)。砂岩層上・下のレキ岩層の特徴の違いは,レキの供給源や堆積環境の違いを反映していると考えられます。 砂岩層の下位にあるレキ岩層には,安山岩,流紋岩,チャートなど,色々な種類のレキが含まれています。特に,黒曜石のレキが含まれることが大きな特徴です(写真5)。黒曜石は,斑晶鉱物をほとんど含まない流紋岩質のガラスです。通常,黒曜石は黒くてガラス光沢をもつ美しい石なのですが,レキ岩層中の黒曜石レキの大部分は割れ目に沿って白っぽく変質しています。これは黒曜石のガラスが水和したためと考えられています(吉澤,2014)。白っぽく変質した黒曜石は”真珠岩”と呼ばれます。真珠岩の中に,水和を免れた黒曜石が部分的に残っていることがあります(写真5)。レキ浜のレキを注意深く観察してみましょう。石ころの中に,数 cmの黒曜石が見つかることがあります。レキ岩層が波で侵食され,崩れることによってこの浜にレキを供給しているということがよくわかります。ここのレキ浜では,まれに珪化木(木の化石)が見つかることもあります。 |
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写真2.レキ浜と背後の地層. |
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引用文献 吉澤康暢(2014)三国町安島の黒曜石.福井市自然史博物館研究報告,61,1-10. LINK |